浄水器のカートリッジの交換時期の目安と放置したときのリスク

公開日:2020/11/01  最終更新日:2020/11/01

品質のよい安全な水を飲みたいといった理由から、浄水器を設置している方は多いかと思います。しかし浄水器は設置したからといって永久に使い続けられるものではなく、内蔵されているカートリッジを定期的に交換する必要があります。では、浄水器のカートリッジはどのくらいの頻度で交換すべきなのでしょうか。

浄水器で除去できる物質について

浄水器のカートリッジは、水道水に含まれる不純物を除去するという重要な役割を果たしています。浄水器と聞くと、カルキ臭の原因となる塩素を除去できるものとイメージされる方が多いかと思いますが、水道水に含まれている不純物は塩素だけではありません。

家庭用品品質表示法によると、不純物除去対象物質は13種類あります。遊離残留塩素以外にも、雑菌や固形鉛などの濁りを発生させる物質、発がん性や肝毒性などがある8種類の揮発性有機化合物(総トリハロメタン・クロロホルム・ブロモジクロロメタン・ジブロモクロロメタン・ブロモホルム・テトラクロロエチレン・トリクロロエチレン・トリクロロエタン)、農薬(CAT)、カビ臭(2-MIB)、溶解性鉛の13種類の物質が不純物除去対象に指定されています。

また、浄水器協会では、微粒子状の鉄と中性アルミニウムの2種類の物質も不純物除去対象です。このように、水道水には人間の体に悪影響を及ぼす不純物が数多く含まれていますが、浄水器のカートリッジはこれらの物質を除去してくれるので、質の高い安全な水を飲むことが可能となります。

ただし、すべての浄水器で上記した15種類の不純物を除去できるわけではありません。現在は、各メーカーのホームページなどを見れば、どのような物質が除去できるのかを閲覧できるので、より安全な水を飲みたい場合には購入前に除去物質についても確認しておきましょう。

カートリッジの交換時期の目安は?

浄水器のカートリッジは水道水に含まれる不純物を除去という重要は役割を果たしていますが、このパーツには寿命があります。そのため、定期的に新しいものへと交換する必要がありますが、カートリッジの交換時期は使用している浄水器の種類によって異なります

たとえば、蛇口の先端に直接取り付ける蛇口直結型や、持ち運びができるポット型などの簡易的なタイプの場合、交換頻度は比較的短めに設定されているのが一般的です。多くの製品では、2~3ヶ月を交換目安としています。

シンクの上に置いて使用する据え置き型や、シンクの下に本体を設置するビルドイン型の場合、蛇口直結型などの簡易的なタイプよりもサイズが大きなカートリッジを使用しています。そのため、交換時期は長めで、6~12ヶ月を目安としている製品が多いです。

水道の元栓付近に設置することで、キッチンだけでなく住まいで使用する水をすべて浄水できるセントラル型の場合、12ヶ月を交換目安としているケースが多いです。このように、カートリッジの交換目安は、使用している浄水器の種類によって異なりますが、それ以外にも使用する水量によっても交換時期は左右されます。

各メーカーでは、交換目安を取扱説明書などに記載していますが、同時に交換の目安となる使用水量も明記しています。そのため、使用水量が多い家庭では毎日使用する大まかな水量を把握して、目安となる使用水量を超えた時点で交換しましょう。

カートリッジを交換せずに放置するリスク

各メーカーが設定している交換時期や使用水量を超えてもカートリッジを交換しないと、徐々に水道水に含まれる不純物を除去する能力が低下していきます。カートリッジには、水道水をろ過して不純物を取り除くフィルターが内蔵されているのですが、浄水器を使用するたびにフィルターには除去した不純物が溜まっていきます。

フィルターに溜まった不純物は、当然ながら放置してもなくなることはありません。そのため、定期的な交換を怠ってしまうと、不純物によってフィルターが目詰まりしてしまい、ろ過機能が低下します。その結果、塩素などの不純物を取り除くことができなくなり、期待されるような安心安全な水が得られなくなってしまいます。

また、ろ過機能が低下するだけでなく、最悪の場合は故障につながる恐れもあるため注意が必要です。さらに、フィルターが目詰まりした状態で使い続けると、内部でカビや細菌が繁殖するリスクも高まります。もともと、カートリッジの内部はカビや細菌が好む環境が整いやすいので、定期的に新しいものに交換しないと衛生面を保つことができません

このように、カートリッジの交換を定期的に行わないと、不純物の除去能力が低下するとともに、カビや細菌が繁殖するリスクが高まります。せっかく浄水器を設置しても、水道水と変わらない、もしくはそれ以下の品質の水を飲むことになるので、適切なタイミングで交換することが重要です。

 

浄水器は、塩素だけでなく水道水に含まれるさまざまな不純物を取り除くことができますが、定期的にカートリッジを交換しなければ、その除去能力は徐々に低下していきます。また、カビや細菌の繁殖も引き起こされるので、取扱説明書などに記載されている交換時期や使用量を目安に定期的に交換しましょう。

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