PFOS/PFOAってなに?除去できるの?
ニュースで耳にするPFOS・PFOAは有機フッ素化合物で、環境中に残る有毒性の物質です。世界で使用・製造を禁止、制限しており、日本でも有機フッ素化合物の濃度の高い水道水が見つかっています。PFOS・PFOAを含んだ水を飲んでも人体への影響はないのか、浄水器を使えば除去できるかなど、PFOS・PFOAについてご紹介します。
PFOS・PFOAとは?
PFOS・PFOAはほとんど分解されない物質として「永遠の化学物質」ともいわれています。環境への残留性や生物への蓄積性が問題視されています。環境汚染物質であるため、日本のみならず世界各国で規制が設けられているPFOS・PFOAについてそれぞれの特徴をみていきましょう。
■PFOS
PFOSはペルフルオロオクタンスルホン酸の略で、PFOS(ピーフォス)と呼び、有機フッ素化合物の一種です。有機フッ素化合物アメリカで開発された界面活性剤で、水や油で溶けない独特な性質があります。PFOSは発がん性があると動物実験で明らかになり、発がん性や発育遅延などの報告が出ています。
有害性、蓄積性により、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約で世界の使用・製造が制限され、国内では原則的に使用・製造が禁止されました。以前は消火剤にPFOSが含まれていましたが、安全性を考え随時、PFOSを含まないものに交換していきます。
■PFOA
PFOAはペルフルオロオクタン酸の略でPFOA(ピーフォア)と呼びます。PFOSと同じ有機フッ素化合物の一種で耐熱性、耐水性などに優れており、フライパンのテフロン加工や食品の包装紙、医療などに使われてきました。2019年にはPFOS同様、毒性の危険があるため残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約で製造や使用が原則禁止となりました。
この法令により日本でも2021年からPFOAが規制対象となり、使用禁止となっています。しかしすべての工場で禁止されておらず、フィルムを施した写真用コーティングや半導体製造などで使われています。
PFOS・PFOAの問題性
PFOS・PFOAの大きな問題は2点あげられます。環境汚染と人体への健康被害です。PFOS・PFOAすなわち有機フッ素化合物は自然界で分解はほとんどできません。工場から有機フッ素化合物が流出し、解けないまま環境中をさまよい、水を汚染します。
河川魚類からはPFOSの含有量が確認されています。そのような水を長い期間、人が飲んだことにより健康被害を訴える声が増えているのです。アメリカではPFOAと健康の関係性について工場付近に住んでいる人を調査し、その結果PFOAの血中濃度はアメリカ人の20倍もありました。
次の6つの病気の発生率が高いことがわかりました。
・腎臓がん
・精巣がん
・妊娠性高血圧
・高コレステロール
・甲状腺疾患
・潰瘍性大腸炎
ただ人がどのくらい摂取したら健康に悪影響をもたらすのかについて、研究段階であり世界保健機関(WHO)でも統一基準は定められていません。しかし発がん性のリスクが高いなど、危険性は充分あるといえるでしょう。日本でもPFOS・PFOAの濃度の高い水道水がいくつか発見され、活性炭を使い除去を行っています。
ただPFOS・PFOAどちらも水道水による水質基準はありません。また水道法の規制もありませんが、令和2年から水質管理目標設定項目にすると国から各都道府県へ伝えられました。地域の下水道局ではPFOS・PFOAの影響について調査し、定めた値の暫定目標を下回っているかの水質確認を行っています。検査結果は地域の下水道局のホームページでチェックできるので、気になる場合は確認をしましょう。
PFOS・PFOAは除去可能?
浄水器を扱う会社が有機フッ素化合物の状況調査を受け、独自に除去試験を行っています。その結果、浄水器では活性炭や逆浸透膜のフィルターを用いると効果的だと、専門家の間でわかってきました。さらにアメリカの非営利環境保護団体は有機フッ素化合物で汚染された飲用水に対して、逆浸透膜・粒状活性炭フィルターをおすすめしています。
ただすべての浄水器に効果を得られるわけではありません。しかしPFOS・PFOAが検出された水道水で、活性炭フィルターと天然鉱石によって、PFOS・PFOAや塩素などの不純物の除去に成功しています。安全性も確認されているため、安心して水を飲めます。人体への健康被害のリスクを考え、日本ではPFOS・PFOAを水道水の水質検査に追加するか検討中です。
また近年では有機フッ素化合物や塩素などを100%除去するシャワーヘッドも登場しています。メディアで有機フッ素化合物について取り上げられたことで関心が高まっているようです。飲み水の浄水器に使われる高性能な活性炭フィルターカートリッジを採用しているので、安全に使用できるでしょう。
PFOS・PFOAは環境中で分解されない物質なことから、残留性有機汚染物質とし国際的に製造・使用に制限を設けています。日本でもPFOS・PFOAの濃度の高い水道水が見つかりましたが、浄水器の活性炭フィルターの働きにより、除去に成功しています。もちろん安全で安心な水は飲める状態です。下水道局のホームページではPFOS・PFOAの濃度の調査結果を報告しているので、気になる場合は確認してみてはいかがでしょうか。